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データ分析記事 / 自民の単独過半数は「完全比例代表制なら」消えていた——2024・2026年を実データで再配分

Data Journalism実データ由来(グループA)

自民の単独過半数は「完全比例代表制なら」消えていた——2024・2026年を実データで再配分

実際のPR比例票(小選挙区から逆算せず、本物の比例代表の得票)を465議席まで拡大してドント式で配分し直す。2026年の自民党は実際には329議席(465議席中70.8%)を得ていたが、完全比例なら189議席(40.6%)——過半数の233議席にすら届かない計算になる。

2026年の自民党は465議席中329議席、単独で3分の2を超える圧勝だった。ところが同じ選挙・同じ票のまま議席の配り方だけを変えると、この党は過半数にすら届かない——完全比例代表制なら189議席、割合にして70.8%から40.6%への転落だ。日本の衆院選は小選挙区289+比例代表176の混合制だが、もし465議席すべてを、実際に投じられた比例代表の得票(小選挙区から逆算したものではなく、本物の比例票)だけで全国ドント式配分していたら——サイト本体のドント式議席計算をそのまま使い、2024年(第50回)・2026年(第51回)の両方で再計算してみた。

小選挙区176議席相当分の「投影」ではなく、11ブロックそれぞれの実際の比例票を、実際の人口比に応じて176議席から465議席へ拡大配分し直したもの——投票データは完全に実データ、変えているのは「総議席数465をどう配分するか」という制度設計の部分だけ。
ブロック実際の比例定数465議席時の配分(人口比・最大剰余法)
hokkaido821
tohoku1232
kitakanto1950
minamikanto2361
tokyo1950
hokurikushinetsu1026
tokai2156
kinki2874
chugoku1026
shikoku616
kyushu2053

2024年:自民党の議席占有率は41.1%→29.2%に縮む

191議席

自民党 実際の議席

465議席中 41.1%

136議席

自民党 完全比例なら

465議席中 29.2%

55議席

実際の方が多い

実際の結果(小選挙区+比例、465議席)

  • 自由民主党 191
  • 立憲民主党 148
  • 日本維新の会 38
  • 国民民主党 28
  • 公明党 24
  • 無所属 12
  • れいわ新選組 9
  • 日本共産党 8
  • 日本保守党 3
  • 参政党 3
  • 社会民主党 1

完全比例代表制だったら(同じ得票、465議席をドント式で配分)

  • 自由民主党 136
  • 立憲民主党 106
  • 国民民主党 54
  • 公明党 51
  • 日本維新の会 41
  • れいわ新選組 29
  • 日本共産党 27
  • 参政党 11
  • 日本保守党 7
  • 社会民主党 3

自民党は実際の混合制で191議席(41.1%)を得ていたが、完全比例代表制なら136議席(29.2%)にとどまる計算になる——それでも単独過半数(233議席)には届かない水準だ。逆に立憲民主党は実際の148議席から106議席へと伸び、野党側の議席は全体として得票率に近い形に均される。

制度の「勝者と敗者」が最もはっきり分かれるのは中小政党だ。2024年の実データで比べると、公明党は実際の24議席が完全比例なら51議席、れいわ新選組は9議席が29議席、国民民主党は28議席が54議席、参政党は3議席が11議席——それぞれ約1.9倍〜3.7倍に膨らむ。比例票では一定の支持を全国に持ちながら、小選挙区で1位を取れないタイプの政党が、混合制の小選挙区部分でどれだけ議席を「取りこぼして」いるかが、この対比にそのまま出ている。

2026年:自民党単独過半数は「完全比例なら」消えていた

329議席

自民党 実際の議席

465議席中 70.8%

189議席

自民党 完全比例なら

465議席中 40.6%

233議席

過半数ライン

465議席中

実際の結果(小選挙区+比例、465議席)

  • 自由民主党 329
  • 中道改革連合 42
  • 日本維新の会 33
  • 国民民主党 26
  • 参政党 14
  • チームみらい 11
  • 無所属 5
  • 日本共産党 4
  • 減税日本・ゆうこく連合 1

完全比例代表制だったら(同じ得票、465議席をドント式で配分)

  • 自由民主党 189
  • 中道改革連合 90
  • 国民民主党 46
  • 日本維新の会 41
  • 参政党 32
  • チームみらい 31
  • 日本共産党 18
  • れいわ新選組 8
  • 日本保守党 7
  • 減税日本・ゆうこく連合 2
  • 社会民主党 1

2026年の自民党は実際の混合制で329議席(70.8%)——単独で3分の2(310議席)を上回る規模——を得ていたが、完全比例代表制なら189議席(40.6%)、過半数の233議席にすら届かない計算になる。一方、比例票で18.2%を集めた中道改革連合は、実際には42議席(9.0%)しか得られなかったが、完全比例なら約90議席(得票率にほぼ比例した水準)まで伸びる——「新党『中道改革連合』はなぜ得票18%で議席7しか取れなかったのか」の記事で見た構図が、制度そのものを変える計算をしても同じ方向に効いていることが分かる。同じ2026年では、比例のみで議席を得たチームみらい(実際11議席→完全比例なら31議席)や参政党(14議席→32議席)も2〜3倍近くに伸びる計算で、2024年と同様、小選挙区で1位を取れないタイプの政党ほど現行制度で議席を圧縮されている。

実際にこの制度が存在すれば有権者の投票行動自体が変わった可能性が高く(「死票になるから」という理由で候補者を選ばなかった票が、比例なら政党をそのまま選んだかもしれない、など)、これは行動の変化を考慮しない機械的な再配分にすぎない。それでも、実際に投じられた比例票をそのまま使っている点は他の記事と同じ「実データ由来」の計算であり、投票行動の変化という仮定は一切加えていない。

この記事の数値はすべて、総務省公表の候補者別・市区町村別得票や2020年国勢調査などの公的データから、当サイトが独自に集計・計算したものです。チャートも既存の描画ライブラリではなく、このサイト独自のコンポーネントで生成しています。 手法の詳細は各セクションの注記、サイト全体の前提・データの範囲・既知の制約は 計算方法ページ に集約しています。

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